知っておきたい”リフィーディング症候群” 〜NPでの学びを看護に繋げる〜

スライド

総合診療科NPをしていると、食思不振・体動困難というワードをよく聞きます、

原因検索しながら、点滴・食事を開始して、、、

となるわけですが、そこに至るまでに一度手を止め、“どれくらいのペースで補正する?”を考えます。

きっかけはリフィーディング症候群と出会ったから

さて今回は“リフィーディング症候群”についてちょっと解説します。

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リフィーディング症候症(RFS)候群とは

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ある理由から長期間の低栄養状態にあった方に対し、急速な栄養投与(行った場合、急激な代謝亢進が起こり、血管内から細胞内に糖や電解質(P ,K,Mg)等が急激に細胞内へ移動します。

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その結果重篤な低血糖や電解質異常が起こり、発熱、痙攣、意識障害、心不全、呼吸不全などの多様な症状が発生しますこのような病態を“Refeeding症候群”と言います

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臨床症状としては多岐にわたり、意識障害、痙攣、、循環異常等々、、、スライドをご参照ください。

こんな人は要注意!食欲低下を見たらスクリーニングしよう。

たかが食思不振が命に関わる状態にまでなってしまう。怖いですよね

ですのでファーストタッチの際に“RFS”をいかに想起できるかが肝になってきます。

もちろん入院時スクリーニングの血液検査で発覚することがあるかもしれませんが、、、

皆さんの施設は“血清P、血清Mg”をルーチンでオーダーされているでしょうか、、、

当院はされていません!

ですので“食欲不信”というワードを聞いたら電解質とともに後述する必要項目を適宜追加します。

食思不振だけでなく、もう少し踏み込んだriskワードとしては下記が挙げられます。

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当院では?アルコール絡みが多い印象があります。

私も気をつけます😅

補正の前のチェック事項

そして頭の片隅に「RFSかな?」と過ったらルーチンの血液検査に下記の内容を追加します。施設によっては外注の項目もあるかもしれませんが、補正後評価できなくなりますので、取っておくことをお勧めします。

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看護としてはVit系は採血スピッツが追加になることがありますので、検査室への連絡・必要時Drへのジャブ打ちが必要です。

取りものを取ったら、血液検査の結果をみて、、、としたい所ですが、待たなくて大丈夫です。疑わしきは補充を進めていきましょう。

補充の目安を決めるにあたり、リスク分類を行います。

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この分類に沿って超高リスク、高リスク、低リスクを分類し、のちに記載するマネジメントに当てはめ投与プランを立案していきます。

マネジメント概要

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さて、実際のマネジメントですが、継続的なモニタリング、頻回の採血、状態によては急変もあり得るので、可能であれば集中管理ができるICUなどでの管理が理想です(当院はICUないので一般病棟です)

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マネジメントとしてまずは点滴をしていると思うので、その中にビタミンB1製剤を入れましょう!

「Vit12の結果を待たなくていいのか?」という声も聞こえてきそうですが、ビタミン欠乏、特にチアミン欠乏によるWernicke脳症やKorsakoff症候群が起こってしまうと元も子もないので、まずはVit B1投与しましょう。

そしてモニタリング。

入院後より24時間心電図モニターを装着し、心電図異常がないか確認するとともに、血糖測定も毎食前+眠前チェック!

点滴・栄養を開始し電解質等の変動がないか必ず血液検査でFollowします。RFSが進行をしていると、Pもp KもMgもCaも意識も血糖も基本下がります。体重も大切な指標の一つです。

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電解質補正、栄養管理については前記したリスク分類でプランを決めます。詳細は理療内容になるので記載は控えさせていただきます。ぜひ聖書を参考にプランニングしてみてください。ただ栄養管理に費えは院内NSTを協働することをお勧めします。

看護の出番!環境調整

と、たかが食欲不振が
命に関わる!
集中管理がいる!
厳密な管理が必要!

ということをさらっと書いてみましたが、状態が改善すればゴールというわけではありません。

リスク因子にも記載していますが、入院前の生活環境や基礎疾患が関与しているということは、そこが改善されなければ再燃するリスクが非常に高いです。

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疾患管理ならかかりつけとの相談。アルコールや心理面が絡んでいるのであれば精神科や在宅でのサポート、家での調理状況は、地域での役割は、、、などケースによってはマルチモビリティな状態で退院することも少なくありません。

看護として、ケアを中心とした介入で各職種のハブとなり、RFSの再発予防、ないしは患者の健康につながるケア提供を慢性きでも行って行く必要があります!

 

参考図書

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